プラチナバンドって何?意外と知らない特徴やLTEとの違い

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プラチナバンドって、なんのことか知っていますか?

プラチナバンドは、幅広いエリア、つまりいろいろな場所で繋がりやすい周波数帯のこと。

聞いたことはあっても、プラチナバンドについてあまり知らないという人は多いのではないでしょうか。

最近はSIMフリースマホが登場してきているので、このプラチナバンドについて知っておかないと、スマホを買ったは良いものの、つながりにくいという問題にあってしまうかもしれません。

今回は、プラチナバンドがなんなのか?ということについて解説していきます。

プラチナバンドは周波数帯(バンド)の一つ

冒頭でも伝えましたが、プラチナバンドは繋がりやすい周波数帯のこと。

プラチナ(白金)のバンド(帯)ということで、つながりやすいから価値が高い周波数帯ということで、この名前がついたと言われています。

周波数帯とは、簡単にいうと電波の通り道です。

周波数帯は1.5Ghz帯、800MHz帯などいろいろあるのですが、それぞれの周波数帯によって特徴があります。

この中で、プラチナバンドは通信容量や通信速度は他の周波数帯よりも劣ってしまいますが、その代わり幅広いエリアに届きやすい繋がりやすいという特徴があります。

山間部や田舎は、電波を飛ばすための基地局と呼ばれる施設が東京や大阪などの都会よりも少ないため、このプラチナバンドのおかげでスマホが繋がりやすい・繋がる環境が維持できています。

ちなみに、このプラチナバンドは、700〜900MHz帯の低周波数帯のことをさします。

低周波帯と高周波帯の違い

プラチナバンドは、低周波帯の周波数に分類されます。

周波数は数字が大きいほど高周波と呼ばれ、小さくなると低周波と呼ばれます。

高周波の電波は、データをたくさん送ることができるので、通信速度が速いというメリットがありますが、その代わりに障害物などに弱いという特徴があります。

低周波の電波は、一度に送ることのできるデータは少ないものの、その代わりに障害物に強いから、幅広いエリアに届くという特徴があります。

つまり、プラチナバンドです。

LTEとプラチナバンドの違い

LTEは、Long Term Evolutionという言葉の略で、通信方式のことを指します。

つまり、「こんな方法でデータを送るよ」というのがLTEのことで、「この道を通るよ」というが周波数帯です。

つまり、プラチナバンドも周波数帯の一種なので通り道の一つということです。

LTE = データを送る方法

プラチナバンド = 電波の通り道

簡単にまとめるとこのような形になります。

これからわかるように、そもそもLTEとプラチナバンドは全く違うものなんです。

各キャリアが使っているプラチナバンド

プラチナバンドは、各携帯大手キャリアのドコモ、au、ソフトバンクが利用していますが、それぞれ利用しているプラチナバンド、つまり周波数帯が違います。

ドコモ:700〜800MHz帯(バンド19、バンド28)

au:700〜800MHz帯(バンド18、バンド28)

ソフトバンク:700MHz帯、900MHz帯(バンド8、バンド28)

このようになっています。

使っている周波数帯は違いますが、特徴はどれもほとんど同じです。

格安SIMのプラチナバンドは回線を借りているキャリアと同じ

格安SIMは、ドコモ・au・ソフトバンクから携帯回線を借りています

そのため、格安SIMの借りているキャリアによって、利用しているプラチナバンドが違います。

例えば、mineoのドコモ系SIMは、ドコモの利用しているプラチナバンド、バンド19とバンド28ということです。

格安SIMを購入するときは、どの携帯キャリアの回線を使用しているかによって、利用している周波数帯(バンド)が変わります。

SIMフリースマホを使う場合は対応周波数(対応バンド)に注意

格安SIMを使うときは、自分でSIMフリースマホを購入する方も多いと思います。

SIMフリースマホを購入するときは、これから購入しようとしているSIMフリースマホと、契約している、もしくは契約する格安SIMの周波数帯(バンド)を確認することが大切です。

格安SIMとスマホの対応周波数帯が違っていると、使い物にならない可能性があります。

特に、プラチナバンドは幅広いエリアをカバーしてくれる周波数帯なので、これに対応していないスマホを購入してしまうと、田舎や地方で使う場合に繋がりにくい、繋がらないといったことになってしまいます。

SIMフリースマホの対応周波数(対応バンド)の調べ方

格安SIMの周波数帯は、利用している携帯回線がどの大手キャリアの回線かがわかれば、確認できます。

プラチナバンドについては、さきほど紹介した通りです。

各キャリアが使っているプラチナバンド以外の周波数帯(バンド)について知りたいという場合は、

【ドコモ】割り当てられているバンド(周波数帯)の一覧と特徴まとめ
【au】割り当てられているバンド(周波数帯)の一覧と特徴まとめ
【ソフトバンク】割り当てられているバンド(周波数帯)と特徴まとめ

でそれぞれ解説しているので、よかったらご覧ください。

SIMフリースマホの対応周波数帯は、格安SIMの公式ホームページ、もしくはメーカーの製品ホームページを見ると確認できます。

例えば、HUAWEIのスマホはこちらのページでも確認できるのですが、

FDD LTE: B1/3/5/7/8/18/19/26/28

こんな形で書かれています。

これは、バンド1、バンド3、バンド5、バンド7、バンド8、バンド18、バンド19、バンド26、バンド28に対応しているということです。

このように、公式サイトで確認すれば対応周波数帯(バンド)がわかるので、購入前に必ず確認しておきましょう。

プラチナバンドのまとめ

プラチナバンドは、幅広いエリアで繋がりやすい、価値のある低周波の周波数帯(バンド)ということでした。

プラチナバンドはドコモ、au、ソフトバンクで利用しているプラチナバンドが違って、

ドコモ:バンド19、バンド28

au:バンド18、バンド28

ソフトバンク:バンド8、バンド28

となっています。

また、格安SIMは利用している大手キャリアと同じプラチナバンドを利用しています。

プラチナバンドだけに限らず、格安SIMとSIMフリースマホを利用する場合は、対応周波数帯(バンド)を間違えてしまうと、使い物にならない恐れがあります。

少しややこしいかもしれませんが、購入前には必ず格安SIMの利用している周波数帯と、これから購入するSIMフリースマホの対応周波数帯を確認しておきましょう。

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