【ソフトバンク】割り当てられているバンド(周波数帯)と特徴まとめ

ソフトバンクのバンド(周波数帯)のテーマ テクノロジー

格安SIMがいろいろな人に使われ始めてから、バンド(周波数帯)という言葉を耳にすることも増えてきました。

格安SIMは価格や契約条件がソフトバンク、ドコモ、auの大手キャリアと比べて良い分、自分でしないといけないことが多いです。

格安SIMを契約してスマホを購入する場合は、スマホが格安SIMのバンドに対応していないと使い物にならない可能性があります。

今回は、ソフトバンクの回線で使われているバンド(周波数帯)について解説していきます。

これからソフトバンク系の格安SIMを契約しようとしている方は、ソフトバンク系のバンド(周波数帯)を事前に確認して、契約・スマホを買った後で繋がりにくい・通信速度が遅いといった問題が起きないようにしておきましょう。

ソフトバンクのバンド(周波数帯)

ソフトバンクは、ドコモと同じようにLTEバンドをメインに、3Gに利用しているバンドがあります。

3Gは主に音声通話の時に使用されています。

ソフトバンクのLTEバンド一覧

ソフトバンクのLTEバンド
バンド 周波数帯
バンド1 2.1GHz帯
バンド3 1.7GHz帯
バンド28 700MHz帯
バンド42 3.5GHz帯

ソフトバンクの3Gバンド一覧

ソフトバンクの3Gバンド
バンド 周波数帯
バンド1 2.1GHz帯
バンド8 1.7GHz帯

ソフトバンクとドコモはW-CDMAと呼ばれる3Gの通信規格を利用しています。

一方、auはCDMA2000と呼ばれる3Gの通信規格を使っているのですが、2020年を目処に廃止する予定です。

それじゃ、auはどうやって音声通話をするのかというと、VoLTEと呼ばれる音声通話方式を使っています。

VoLTEは、簡単にいうとLTEバンドを使った音声通話方式のことで、音質が良い、着信速度が速いなどの特徴があります。

詳しくはauのバンド(周波数帯)の特徴について解説している記事で紹介していますが、ドコモやソフトバンクもこちらに移行し始めているので、おそらく数年後には3Gは完全に廃止されているでしょう。

合わせて読みたい:【au】割り当てられているバンド(周波数帯)の一覧と特徴まとめ

ソフトバンクで使われているバンドの特徴まとめ

バンド1(band1)

2.1GHz帯(1960-1980MHz)

各キャリアがメインで使っているバンド(周波数帯)。

比較的高周波帯なので、通信容量が多く大容量のデータを高速で通信することができる代わりに、低周波帯(プラチナバンド)と比べると電波の届く範囲が狭い。

基地局が多かったら基地局の分だけカバーできるので、基地局の多い都市部で使われています。

周波数帯域幅は1~15MHzで使用されています。

バンド3(band3)

1.7GHz帯(1749.9-1759.9MHz)

主に東京・名古屋・大阪で使われている周波数帯です。

ソフトバンク以外に、ドコモも使用しています。

バンド8(band8)

900MHz帯(905-915MHz、950-960MHz)

よく聞くプラチナバンドの周波数帯です。

プラチナバンドは、低周波帯の電波で通信速度が遅い代わりに、高い周波数よりも遠くまで電波が届きやすいという特徴があるので、地方や田舎・山間部などでありがたいバンドです。

バンド28(band28)

700MHz(738-748MHz、793-803MHz)

バンド8のプラチナバンドと同じように、低周波帯で幅広いエリアがカバーできる電波。

どちらも15MHzで運用

バンド42(band42)

3.5GHz帯(3400-3600MHz)

2016年ごろから運用され始めた周波数帯で、高周波帯のため通信容量が多い特徴があります。

自分でスマホを用意する場合はスマホの対応バンド(周波数帯)に注意

今までソフトバンクやau、ドコモのような大手キャリアからスマホを購入していた場合は、必ずSIMと対応したスマホが準備されていたので、購入したスマホが使えない・繋がりにくいということはほとんどなかったと思います。

ですが、格安SIMを自分で用意したスマホで使おうとすると、格安SIMとスマホのバンド(周波数帯)が対応していないと、「繋がりにくい」「通信速度が遅い」といった困った状況になってしまいます。

大手携帯キャリアの主要なバンド
キャリア 主要バンド
ソフトバンク バンド1、バンド8
ドコモ バンド1、バンド19
au バンド1、バンド18もしくはバンド26

となっています。

どのキャリアもバンド1は対応していますが、もう一つの主要バンドはそれぞれ違います。

そのため、ソフトバンク系の格安SIM、例えばLINEモバイルのソフトバンク回線を契約する場合は、バンド1とバンド8に対応しているスマホを使う必要があるということですが、今までドコモのスマホを使っていた場合などは、このバンド8に対応していない可能性があります。

バンド8はプラチナバンドで、幅広いエリアをカバーしている周波数帯。

田舎や地方、山間部などで使うためには必ず対応している必要があるバンドなので、これに対応していないと田舎や地方などに住んでいる人はもちろん、旅行などで地方に行く場合に、スマホが使い物にならない可能性があります。

ソフトバンク系の格安SIMを使う場合は、スマホを用意するときにバンド1とバンド8に対応しているか必ずチェックしましょう。

ソフトバンク系の格安SIMは基本はAndroidは使えないものがある

バンド(周波数帯)のこととは少し違いますが、スマホと格安SIMの対応バンド(周波数帯)が問題ない場合でも、そもそもその格安SIMが使えるスマホじゃなかったら、スマホは使えません。

Y!mobile
nuroモバイルのソフトバンク回線
LINEモバイルのソフトバンク回線
スマモバ

などいろいろありますが、LINEモバイルやY!mobileなど使えることを公表している格安SIM以外は、使えるかどうかが微妙です。

Y!moibleはこちら、LINEモバイルはこちらを見れば、対応しているスマホが確認できます。

もし他の格安SIMを使う場合、Y!mobileやLINEモバイルのように動作環境が確認できるページがない場合や、使えるかどうかがホームページに書かれていない場合は、使えない可能性があるということをあらかじめ知っておいてください。

もしこれからスマホを購入する場合は、契約しようとしている格安SIMのホームページを見て、必ず使えるスマホを確認してから購入するようにしてください。

ちなみに、比較的新しいiPhoneであれば、ほとんどの格安SIMで問題なく使えます。

ソフトバンクに割り当てられているバンド(周波数帯)のまとめ

ソフトバンクのバンド(周波数帯)で大切なのは、

バンド1バンド8

です。

この2つのバンドに対応していないスマホを使うと、「繋がりにくい」「通信速度が遅い」「そもそも使えない」という状況になってしまう可能性があります。

特に、バンド8はドコモ、auにはないバンドなので、ソフトバンク以外のキャリアと契約していて、新しくソフトバンクもしくはソフトバンク系の格安SIMを使う場合は、前もってスマホの対応バンドを確認しておくことが必要です。

スマホの対応バンドは、製造しているメーカーの公式ホームページでスペック(製品詳細)を確認すると、だいたいわかります。

auやドコモで購入した場合は、auとドコモの製品ページで確認するとわかる場合があります。

対応バンドを間違えてしまうと、新しくスマホを買い直す必要が出てくるので、少しややこしいですが事前の確認を必ずしておきましょう。

冒頭でも伝えましたが、格安SIMは大手キャリアよりも価格が安く縛りなしで解約できるところもあるようにメリットが大きい分、自分で確認するポイントがたくさんあって、設定方法もややこしいです。

店舗がないところも多いので、大手キャリアよりもサポートが少ないと言ったデメリットもあります。

この辺りを理解して、しっかり下調べをした上で契約することをおすすめします。

また、例えばバンド(周波数帯)の確認がややこしい・不安な場合は、格安SIMを契約するときにスマホもセットで購入すると、この辺りは気にする必要がなくなります。

格安SIMは良い面が大きいですが、こうしたデメリットもあることを理解して、上手く活用していきましょう。

関連記事:【ドコモ】割り当てられているバンド(周波数帯)の一覧と特徴まとめ